今年の夏休みは沖縄の小浜島へ行ってきました。
小浜島って?とあまり聞きなれない島ですが、
石垣島からフェリーで30分ほど離れた島で八重島諸島のうちの一つの島。
我々も行くまで毎度のことあまり下調べもせず行き当たりばったりなため、
島のことはあまり知らずとりあえず島に到着。
が、着いてびっくり!何も無い。
観光する名所も特に無ければ、ショッピングする店もコンビニもスーパーも無い。
島に商店が1箇所だけあるそうで、基本何か食材や生活用品など必要な物が欲しければ島の人は
石垣島まで買い出しに行くのだそう。
田舎だと思っていた石垣島や宮古島がとても都会のように感じ、
竹富島なども少なからず観光化されているため、
そのままの姿でそこにある小浜島がとても不思議でした。
集落の道を車で走っていると、なんだか風景がどこかと重なる。
そうか、20代の頃旅したカンボジアやラオス、タイの田舎の風景にどこか似ていて
心が当時の思い出と共にフラッシュバックしとても震えるのです。
自生している植物だったりコンクリート造の無機質な家、舗装されてない道がそう思わせるのか、
東南アジアの匂いがプンプンします。
集落の中にあるご飯屋さんも目立つようなことはせず、
知らなければ通り過ぎてしまうくらいで、
この時点で私は自分では気づいていないうちに不思議な小浜島という沼につかっているのでした。
特に行くところも無いので連日プール→海→ホテルを繰り返す日々。
ふと娘が「ここが今まで行った島で一番楽しい」。
え?ここが?いつもの旅行みたいに遊ぶところ全然ないよ?
子供にしてみればあれやこれや色々観光やショッピング出来る場所がある方が良いと思っていたので
その一言はただただ衝撃だったのですが、
これを歯切りになんだか自分も何も無いということの良さにじわじわ気付き始めるのです。
日々いかに目に入ってくる情報や映像に頭が疲れていたのか、
ただ島でボケーっと空気を吸って吐いて、たまに海に浸かって、ご飯を食べて
それだけのことなんですが、それが出来ていなかったなあ。
子供ももしかしたらそれと似たような感覚だったのかもしれない。
家族みんながそれぞれのペースをスローダウンさせ、
ゆっくり過ぎる島時間にただ身を委ねて過ごした4日間。
帰る頃には小浜島シックになっていて、
二言目には帰りたくないな〜とつぶやいておりました。
2024.9.5 ando.Y