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住宅で囲まれた旗竿敷地に建つこの東栄の家は、

街中にひっそり佇んでいる。

ご家族のご要望は、友人達が集まれる家、

そして漆喰や木などの自然素材を感じられる家。

 

週末ご夫婦は趣味で卓球をされ、

隣に卓球を練習するためのハナレを構えるこの家は、

終日沢山の卓球仲間が家に出入りする。

そこで、まず玄関を閉じたスペースとせず

自然と人を迎えいれるような開いたスペースにすること、

そして何より皆んながワイワイと集まって食事をしたり寛いだりと

居心地の良い空間を作ること、

そんなことを思いながら設計した。

 

日照環境から必然的に2Fがリビングとなり、

1Fは各居室、2FはLDK+ロフトとし、

家の中に1本のアオダモの木を入れて

それを中心に空間が繋がっていくような構成とした。

​​

玄関ポーチはベンチを設けて場としての機能を付加することで

友人達と話せるようなちょっとした憩いの場となり、

そこに植えた1本のアオダモの木は

外部の吹抜けを通って上の2Fテラス、

そしてその先のリビングへと空間を繋げていく。

​​皆んなが集まるリビングは、

三角屋根の連続する美しい杉の梁が家を優しく包みこみ、

窓から見えるアオダモの青葉や落葉していく様を毎年楽しみに、

四季の移ろいをちゃんと受け止め感じられるような住まいにした。

 

壁は漆喰、床は檜と自然素材で囲まれた空間で、

この家のために設計した大きなテーブルを友人達と囲いながら、

日々を楽しみ

ご家族の生活にそっと寄り添うような家になってもらいたい。

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